方向性は明確
浮き彫りになった課題は、ハイプレスが終息した時間帯での戦い方の整理。ただ、ミドルゾーンからの守備はカタールW杯で経験しているのでそこまで深刻ではないと思う。
DF陣に負傷者が多すぎたとはいえ、メンバーが代わると長所のハイプレスを維持できなかったのは懸念材料だ。左サイドの人材難もはっきりした。
ハイプレスで主導権を握っている時間帯に得点できなかったのも残念。相手のローブロックに対してクロスは入っていたが、攻め手がそれだけなのもアジア予選から変わっていない。
ただ、メキシコ代表戦で中堅国相手の戦いに手応えをつかめたのは大きい。負傷者の復帰と選手層の底上げ、さらに強豪対策という未知のところがどうなるか。方向性は明確なので、今回出てきた課題も想定内だと思う。今後の修正とさらなる成長に期待したい。
(文:西部謙司)
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