明治安田J3リーグは、日本プロサッカーリーグの最下層カテゴリーになるが、当然ながら戦いを厳しい。J2から落ちてきたチームでさえ、下位に沈むこともあるほど競争は激しいのだ。今回は、そんなJ3リーグでまったく勝てず、ボロボロだった歴代チームを紹介する。［3/5ページ］
※スタッツはデータサイト『transfermarkt』を参照。情報は9月10日時点。

いわてグルージャ盛岡（2019シーズン）

監督：菊池利三
J3リーグ順位：18位
J3リーグ成績：34試合7勝5分22敗

　捲土重来を期す3年目、いわてグルージャ盛岡は期待を大きく裏切るかたちで幕切れとなった。

　2019シーズンは、岩手にとって菊池利三監督体制3年目を迎えたシーズンだった。

　堅守速攻を軸にしたサッカーで、体制1年目は17チーム中15位、2年目は13位と徐々に成績を上げており、3年目にかけられた期待は小さくなかった。

　また、この年はクラブの歴史に名を残す重要なシーズンでもあった。

　チームは前年まで「グルージャ盛岡」という名称だったが、陸前高田市がホームタウンに加わったことで「いわてグルージャ盛岡」に名称を変更。県内の全自治体がホームタウンになったため、県全土の誇りあるクラブとなるべく「いわて」がチーム名に冠された。

　これに伴ってエンブレムも変更され、2019シーズンはクラブ・サポーターにとって新たな一歩を踏み出す始まりの年だったはずだ。

　しかし、いざ蓋を開けてみると、チームは右肩下がりに低迷。苦汁をなめた1年となった。

　前半戦は6勝2分8敗の12位で終了。他チームより1試合未消化だったが、まずまずの成績でシーズンを折り返した。

　だが、後半戦は、第18節のブラウブリッツ秋田戦に敗れると、そこからリーグ戦3連敗。3試合で7失点を喫したことが、チームの自信を揺らがせたのか、第22節の藤枝MYFC戦からリーグ戦8連敗と大不振に陥った。

　この8連敗は現時点でJ3の歴代ワースト記録である。

　その後、第30節のガンバ大阪U23戦を3-3のドローで終えて連敗をストップさせることに成功するが、第31節から再びリーグ戦3連敗に。

　ずるずると順位を下げ、リーグ最下位でシーズンを終えた。