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Jリーグ 3か月前

ファン・アラーノなりのリーダーシップ。言葉の壁を乗り越え、ガンバ大阪のために「チャンスが巡ってこない中…」【コラム】

シリーズ:コラム text by 高村美砂 photo by Getty Images

「動きは確認していた」ゴールシーン

 その言葉通り、49分という早い時間帯に美藤倫が奪った『J1初ゴール』が反撃の大きなきっかけになったが、それをお膳立てしたのがアラーノだ。満田とのワンツーで右サイドのスペースを攻略すると、グラウンダーの鋭いクロスボールを供給。そのボールが相手DF、相手GKをかすめてゴール前に溢れ、それを美藤が押し込んで1点差に詰め寄った。

 その勢いのままに、53分に中谷進之介が同点ゴールを決めて試合を振り出しに戻した後、逆転ゴールを決めたのがアラーノだ。88分、イッサム・ジェバリとのワンツーで前線に抜け出すと、飛び出したGKの動きを見極め、ゴールネットを揺らした。

「ボールが入ってくるタイミングで、前線にいたジェバリやデニス(ヒュメット)の動きは確認していて、彼らにボールを入れたところからチャンスを見出そうと考えていました。ゴールシーンはそのイメージ通りのプレーができた」

 これで試合は終わらず、10分間の後半アディショナルタイムには、山下諒也に追加点が生まれ、さらに終了間際には再び失点を喫するという点の取り合いになったものの、5-4で試合終了。気温28.2℃、湿度90%という猛烈な蒸し暑さの中で繰り広げられた激闘を勝利で飾って『連勝』につなげ、アラーノも「最後の最後まで諦めなかったことで、この結果に持ってくることができた。継続していきたい」と胸を撫で下ろした。

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