3ヶ月前、札幌移籍を悩んでいた浦上仁騎自身に今、もしも助言を送るとしたら…
「現代のサッカーで上にいるチームは、足先だけとか、俺たちサッカー上手いぞっていう感じではなくて、ハードワークが大前提です。そこの基準が高ければ高いほど勝負強いチームになってくると思いますし、負けないチームにもなると思う。その上で個々のクオリティを存分に発揮していければ、勝利の確率は上がると思うので。
まずは戦うベースを日々の練習からもっともっと意識して、僕自身、やらなくちゃいけないし、それをもっと周りにも伝えていきたい。そういった作業を練習から続けて、試合で出して、勝ち続けられるチームにしていきたい。目の前の試合を僕たち選手は全身全霊で戦うので、共に戦っていただいたら僕たちの力になりますので、一緒に戦ってください」
最後に聞いてみた。3ヶ月前、札幌移籍を悩んでいた浦上自身に助言を送るとしたら、一体何というのか。
「自分が思うままに判断すればいい。それが僕の人生、僕の性格的に必ず正解にするからっていう風に助言したいですね」
あの時の悩み抜いた大きな決断。それを己の行動と結果で必ず正解にする。そして、赤と黒のエンブレムのために、この男は全てを捧げる覚悟だ。サポーターから送られる熱いエールを糧に、浦上は残り10試合、魂を込めて戦い抜く。共に戦う者がいる限り、男は決して逆転昇格を諦めない。
(取材・文:黒川広人)
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