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コラム 3か月前

【英国人の視点】懸念材料と過剰反応。サッカー日本代表に浮上した問題点から学べること。最大の課題は明らかに…

text by ショーン・キャロル photo by Getty Images

ワールドカップ本大会の先発争いに加わる段階には達していない2人

 遠藤航と鎌田大地の中盤のコンビネーションは非常に良く、遠藤はリバプールで出場機会に恵まれない中でも予想以上にシャープな動きを見せていた。この状況が長く続けば問題にはなり得るが、今回はしっかりとしたパフォーマンスを見せた。一方、鎌田はクリスタル・パレスで主力の座を確立しつつあり、調子を取り戻している様子だった。

 守田英正と田中碧は今回、ケガのために参加できなかったが、彼らが中盤の他の有力候補であることは間違いない。代わりに出場した藤田譲瑠チマと佐野海舟は米国代表戦で十分なアピールができず、現時点でワールドカップ本大会の先発争いに加わる段階には達していない。

 一方で、一定の好印象を残したのが望月ヘンリー海輝だった。彼は7月の東アジアE-1サッカー選手権での好パフォーマンスの勢いそのままに、今回も右サイドで積極的な姿勢を見せた。攻撃時に前線をサポートし、何度も裏を取る動きを披露した。

 ただし守備では依然として脆さがあり、そして今、森保にとって最大の課題は明らかに最終ラインにある。

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