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コラム 3か月前

【英国人の視点】懸念材料と過剰反応。サッカー日本代表に浮上した問題点から学べること。最大の課題は明らかに…

text by ショーン・キャロル photo by Getty Images

敗戦からこそ学べること

 もちろん、それがすべて荒木隼人、関根大輝、長友佑都の責任というわけではない。前線の動きやパスコースの提供不足も影響していたとはいえ、3人の誰もが「世界トップクラスのFWを止められる」と思わせるには至らなかった。

 そして、得点がなかったことも当然ながら懸念材料だ。ただし、日本代表がアジアの格下相手に大量得点を挙げた時に浮かれすぎないように、今回のような難敵との2試合がスコアレスという結果に終わったことを、過剰反応すべきではない。

 確かに、日本代表にはワールドカップ準々決勝の89分、0-0の場面で、1対1を確実に決めてくれる“殺し屋”のようなCFは不在かもしれない。しかし、それは北米へ向かうチームの半分にも言えることだ。

 日本代表には、三笘薫、久保建英、堂安律、鎌田大地、南野拓実、伊東純也、中村敬斗、前田大然、上田綺世、小川航基――そして他にも、様々な形で前線に脅威をもたらし、ゴールを決める力を持った選手たちがいる。

 だからこそ、ここ数日でいくつかの問題点が浮上したことは事実だが、敗戦からこそ学べることのほうが多い。必要な修正を加える時間はまだ十分に残されており、来月のパラグアイ代表戦とブラジル代表戦は、さらにチームを整えるための絶好の機会となるはずだ。

(文:ショーン・キャロル)
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【了】

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