日本サッカー協会(JFA)が「Jリーグに次ぐアマチュア最高峰のリーグ」と位置づける日本フットボールリーグ(JFL)には、かつてJ1で大観衆を沸かせた選手もいる。そういった“大物”は、やはりJFLで抜群の存在感を放つことが少なくない。今回は、2025年のJFLで活躍する元J1プレーヤーを紹介する。[4/5ページ]
DF:内田達也(FCティアモ枚方)
生年月日:1987年8月28日
J1通算:25試合0ゴール
2024年にFCティアモ枚方へ加入した内田達也は、守備の要としてだけでなく、リーダーの一人としてチームを支えている。
内田はガンバ大阪の育成組織出身で、ボランチやセンターバックをこなすユーティリティ性を持つ。
気の利いたカバーリングを武器に、中学時代から世代別代表に選出され、2009年には宇佐美貴史らとともにFIFA U-20ワールドカップにも出場した。
2010年にトップチーム昇格を果たした後は、遠藤保仁や今野泰幸といった偉大な先輩とのポジション争いもあり、なかなか出場機会を増やすことはできなかった。
だが、クラブがJ2に降格した2013シーズンは33試合に出場するなど、一定の活躍を見せた。
それでも、1年でJ1に復帰したガンバで定位置を獲得することはできず、2017年から東京ヴェルディへ、2020年からはザスパ群馬でプレーし、2024年に枚方に加入した。
シーズン終盤は離脱したものの、クラブ史上最高位となるJFL3位に貢献した。
2年目となる今シーズンは、ここまで20試合のうち19試合で先発出場。豊富な経験を活かした統率力と安定感ある守備で、チームの中心として活躍している。
枚方は今季、JFL優勝を目標に掲げているが、現在は7位で首位レイラック滋賀FCとは暫定で勝ち点12差がある。
厳しい状況にあるものの、ベテラン内田の存在は逆襲へのカギとなるかもしれない。
