J1各クラブは、夏の移籍期間(ウインドー)を経て、チームの顔ぶれに変化があった。新戦力の加入で力強くなったチームもあれば、主力の放出で戦力ダウンとなったクラブもある。今回は、データサイト『transfermarkt』が算出する各クラブの現在の総市場価値を7月1日時点ものと比較し、下落幅が大きいクラブをランキング形式で紹介する。[4/5ページ]
2位:東京ヴェルディ
市場価値の下落額:65万ユーロ(約1億1050万円/5.9%ダウン)
市場価値の変動:1095万ユーロ(約18億6150万円)→1030万ユーロ(約17億5100万円)
J1で下位に低迷する東京ヴェルディは、夏の移籍期間でチームの総市場価値が1095万ユーロ(約18億6150万円)から1030万ユーロ(約17億5100万円)減少した。
65万ユーロ(約1億1050万円)のダウンで、リーグ2位の下落幅である。
ヴェルディは7月末にチームの主力だった翁長聖(市場価値65万ユーロ=約1億1050万円)がJ2のV・ファーレン長崎に移籍した。
さらに8月に入ると、木村勇大(市場価値50万ユーロ=約8500万円)が名古屋グランパスへ、綱島悠斗(市場価値75万ユーロ=約1億2750万円)がベルギーのロイヤル・アントワープに加入した。
一方で、新加入の選手はいずれも市場価値が前任者より低く、松田陸は20万ユーロ(約3400万円)、唐山翔自は32.5万ユーロ(約5525万円)、寺沼星文は27.5万ユーロ(約4675万円)だ。
いまのところ、新戦力たちの活躍は目立っていない。
7月以降のヴェルディのリーグ戦の成績は、7試合を戦って1勝2分け4敗と苦しんでおり、現在は16位。降格圏とは勝ち点7の差があるものの、決して安泰とは言えない。
木村や綱島の放出で一定の移籍金収入があったと予想できるヴェルディ。その資金を有効に活用するためにも、まずはJ1残留を成し遂げなければいけない。
