J1各クラブは、夏の移籍期間(ウインドー)を経て、チームの顔ぶれに変化があった。新戦力の加入で力強くなったチームもあれば、主力の放出で戦力ダウンとなったクラブもある。今回は、データサイト『transfermarkt』が算出する各クラブの現在の総市場価値を7月1日時点ものと比較し、下落幅が大きいクラブをランキング形式で紹介する。[2/5ページ]
9位:ヴィッセル神戸
市場価値の下落額:5万ユーロ(約850万円/0.3%ダウン)
市場価値の変動:1890万ユーロ(約32億1300万円)→1885万ユーロ(約32億450万円)
J1で2連覇中のヴィッセル神戸は、夏の移籍期間を比較的静かに過ごし、大きな動きはなかった。
総市場価値は5万ユーロ(約850万円)の減少にとどまり、影響は最小限に抑えられている。
神戸が夏に迎えた選手では、小松蓮が45万ユーロ(約7650万円)の市場価値となっている。ブラウブリッツ秋田からの新戦力で今シーズンJ2で9ゴール4アシストを記録していたが、J1での出場機会はここまで9分と少ない。
それでも、天皇杯やYBCルヴァンカップで起用されており、神戸は過密日程対策として前線の選手層を厚くした形だ。
一方で、齊藤未月(市場価値40万ユーロ=約6800万円)と橋本陸斗(市場価値10万ユーロ=約1700万円)の2人を期限付き移籍で放出。合計でマイナス5万ユーロとなった。
ただ、放出した2人はほとんど出場機会がなかったため、戦力面での影響は小さい。
2025シーズンが始まってから戦力は上がっている。6月の特別期間で横浜F・マリノスから永戸勝也が加入した。
さらに遡れば、ここまでリーグ戦で7ゴールを決めているエリキも、シーズン開幕後の3月にFC町田ゼルビアからやってきた。
永戸は市場価値85万ユーロ(約1億4450万円)、エリキは120万ユーロ(約2億400万円)で、神戸は夏の移籍期間前に盤石の陣容が整っていたと言える。
第29節終了時点で、神戸は首位と勝ち点1差の4位。夏の動きは控えめだったものの、すでに優勝を狙える戦力を備えていた。
