夏の移籍期間が終了し、各チームの編成がひと段落した。今夏も、マルティン・スビメンディがアーセナルに移籍するなど、近年ラ・リーガの中堅クラブからの国外移籍が増加している。資金力に乏しいクラブにとって、移籍金収入は貴重な収入源だ。今回のランキングでは、今夏十分な移籍金収入を得られなかったクラブを紹介する。※成績や移籍金などは『transfermarkt』を参照。[5/5ページ]
6位:マジョルカ

【写真:Getty Images】
移籍補償金等収入:960万ユーロ(約16.3億円)
退団した選手例:ドミニク・グレイフ、ホセ・マヌエル・コペテ、サイル・ラリン
浅野拓磨も所属するマジョルカが、移籍金収入ワーストランキングで6位にランクインした。
今夏の移籍市場で得た移籍金収入は960万ユーロ(約16.3億円)となっている。
クラブは昨季31試合でゴールを守ったGKドミニク・グレイフや、DFホセ・マヌエル・コペテを放出するなど、主力の退団が相次いだ。
加えて、MFロベルト・ナバーロやFWサイル・ラリンといった、多くの試合に出場した選手をフリーで失った点も大きな痛手であり、チームの安定感に影響を与えている。
一方で、補強には一定の動きを見せた。ローマからはセンターバックのマラシュ・クンブラをレンタルで加えるなど、守備面の強化に着手した。
また、バルセロナからは将来性豊かなパブロ・トーレとジャン・ビルジリを獲得。ただし、いずれも即戦力というよりは将来性を重視した補強であり、リーグ戦を戦い抜く上で求められる厚みは依然として不足している印象だ。
今季は開幕から1分け3敗と苦しいスタートを切り、昨季終盤に見られた大失速の悪循環から未だ抜け出せずにいる。
移籍市場での収支はプラスとなったものの、それ以上に戦力の低下が際立つ夏となった。
プリメーラ(1部)残留を現実的な目標とする中で、冬の移籍市場で実績のある即戦力を補強できるかが、シーズンの命運を大きく左右することになりそうだ。
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