横浜F・マリノスは9月20日、明治安田J1リーグ第30節、ホームでアビスパ福岡と対戦し、2-0で勝利した。マリノスは4試合ぶりに白星をつかみ、残留圏の17位をキープ。5試合ぶりに先発出場したジャン・クルードは、中盤の底から相手の攻撃の芽を摘み取るなど、久しぶりのゲームでも躍動した。
横浜F・マリノスのジャン・クルードが持ち味を発揮
【写真:Getty Images】
通常より1270円お得に観るならDMM×DAZNホーダイ[PR]
「チームとしてのパフォーマンスが良かったというふうに思います。特に戦う姿勢のところが本当に良かったなと思います」と振り返ったように、90分間、全員で戦い、全員で攻めて、全員で守り抜いた試合だった。
マリノスは福岡にボールを持たせてミドルブロックを構築。中盤でボールを奪い、ロングボールで前線へと運び、攻撃につなげる戦法をとった。
「セカンドボールが課題っていうところで、そこをもっとクリアにするためにこういったゲームをするというふうに判断してチームとしてやりました。きょうやらなければいけなかったところに関しては一定の評価ができると思うので、続けていきたいと思います」とロングボールの多用に関しての手応えも口にした。
セカンドボールに関しては、クルードの持ち味であるボール奪取がいかんなく発揮される形となった。
「(セカンドボールの回収は)自分の強みだというふうに思ってますし、セカンドボールを拾ったところからチャンスを作るのが自分のもっとやりたいところ、自分の課題だというふうに思ってるので、それがチームの助けになるのであれば、引き続き続けていきたいと思います」
リーグ戦は残り8試合。今節の勝利で残留圏の17位はキープできたものの、降格圏の18位・横浜FCが勝利したため、勝ち点差は1と気の抜けない状況は依然続く。
クルードは勝ち続けていくために必要なこととして、「相手によってある程度戦い方を変えるのはあると思うし、そこに関してはチームのコーチングスタッフがしっかり準備してくれると思います。それをしっかり成し遂げるだけです。チームとしてもう次を見ていこうっていう話はしています。しっかり同じスピリットを持って戦いたいと思います」と話し、中2日で行われる次節のガンバ大阪戦へ気持ちを新たにしていた。
(取材・文:竹中愛美)
【関連記事】
渡辺皓太は苦しんでいた。でも「一旦いろいろな考えを捨てて…」。それこそが横浜F・マリノスに必要なプレー【コラム】
「外からの雑音やプレッシャーもある」FC東京にあって横浜F・マリノスになかったもの。「ここ数週間ずっと…」【英国人の視点】
「気持ちっす」落ち込み、萎縮していた井上健太が横浜F・マリノスのトップ下で輝いた。「めちゃくちゃきつかった」【コラム】
【了】