Jリーグは7月、全60クラブに関する2024年度の経営情報を開示した。これまで3月決算の柏レイソルと湘南ベルマーレを除外した状態で発表されていたが、改めて両クラブを含めた経営状況が明かされている。今回のランキングでは、そのなかの「入場料収入」に着目。チケット販売での収益が低かったクラブをランキング形式で紹介する。(入場料収入が並んだ場合は、試合関連経費が高い方を上位とする。)[1/5ページ]
10位:アスルクラロ沼津
入場料収入:5300万円
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2024シーズンのJ3で10位に終わったアスルクラロ沼津は、入場料収入が5300万円と同カテゴリーで中位クラスとなった。
同年はリーグ1試合あたりの平均動員数で2633人を記録しており、こちらも中位規模だ。
2017〜2018年のピーク時と比べれば及ばなかったものの、J3のチーム数増加と、YBCルヴァンカップ1stラウンドでベガルタ仙台と北海道コンサドーレ札幌と対戦したことも影響して、年間累計入場者数はクラブ史上最多の5万5082人を記録。入場料収入もクラブ記録を更新した。
営業収入も好調で、クラブ史上最高となる5億8900万円を達成。物販収入の伸びも顕著で、クラブ運営の面からは概ね成功のシーズンと言える。
観客動員は良い流れが続いており、2025シーズンのJ3では1試合平均3091人を動員し、2017シーズンの3029人を上回るペースだ。
しかし、ピッチ上ではタフなシーズンになっており、第27節終了時点で最下位。19位のカマタマーレ讃岐と勝ち点7差という状況だ。
9月14日には中山雅史監督が退任し、鈴木秀人ヘッドコーチが新指揮官に就任。J3残留を目指して立て直しを図っており、20日の奈良クラブ戦で勝利を収め、望みをつなげた。
残り10試合で多くの観客の後押しがあることに期待しているはずだ。
