2025年のバロンドール授賞式が現地時間22日(日本時間23日)に行われた。21世紀における「バロンドール」といえば、リオネル・メッシとクリスティアーノ・ロナウドの存在が際立ったが、中には彼らを抑え世界一の称号を手にしても不思議ではなかった選手も存在した。今回は、“メシロナ”がいなければバロンドールを手にしていたであろう6人を紹介する。(成績は『transfermarkt』参照)[6/6ページ]
FW:ロベルト・レヴァンドフスキ(2021年)

【写真:Getty Images】
生年月日:1988年8月21日
当時の所属クラブ:バイエルン・ミュンヘン
20/21シーズン公式戦成績(クラブ):40試合48ゴール9アシスト
20/21シーズン公式戦成績(ポーランド代表):10試合8ゴール2アシスト
同年のバロンドール受賞者:リオネル・メッシ
ロベルト・レヴァンドフスキが2020年、2021年にバロンドールを受賞できなかったことは、悲劇以外の何物でもないだろう。
2014年にライバルのドルトムントからバイエルン・ミュンヘンへと加入したレヴァンドフスキは、長年エースストライカーとして君臨し続けた。
在籍した8シーズンで通算344ゴールを積み上げ、クラブのブンデスリーガ連覇に大きく貢献している。
なかでも圧巻だったのが19/20シーズンと20/21シーズンだろう。
19/20シーズンはUEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)を含む主要タイトル3冠の立役者となり、その翌シーズンは、同クラブのレジェンドであるゲルト・ミュラーが持つブンデスリーガの得点記録を49年ぶりに更新。通常ならこの2シーズンのどちらかでバロンドールを獲得していたはずだ。
しかし、その夢はうたかたと消えた。2020年はコロナ禍で授賞式が中止になり、翌年はコパ・アメリカを制したリオネル・メッシが自身7度目の栄誉に輝いた。
この2年間について本人は「もちろん、いつかバロンドールをもらいたかった。このトロフィーがまだ獲得できていないからといって、私が怒っているわけでも、憂いを抱いているわけでもない。でも、私の感覚では、2年のうちの1年は自分が受賞していたと思う」(独紙『ビルト』より引用)と言及している。
ただ、「2021年はメッシのものだ」とメッシをたたえており、レヴァンドフスキとしては2020年に受賞できなかったことを惜しんでいるようだ。
その後、バルセロナへと移籍した同選手は、昨季リーグ戦で34試合27ゴールと得点ランキング2位にランクイン。またCLでも13試合11ゴールの活躍を見せ、今年もバロンドール候補にノミネートされている。
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