明治安田J1リーグ第31節、湘南ベルマーレ対川崎フロンターレが23日にレモンガススタジアム平塚で行われ、1-2で湘南は敗れた。立ち上がりから攻めの姿勢を強く押し出したのは湘南だったが、28分に先制点を許してからは勢いを失った。2点ビハインドから1点を返したが、5月11日以来となる勝利を掴むことはできなかった。
「僕らには応える義務がある」
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「まず、前への圧をたくさん攻守において、出していきたいというふうな中で、臨みました。そういう観点から言うと立ち上がりから攻守にアグレッシブでした。90分通して選手が示した圧っていうものはあったと思いますし、もうそれをやり続けるしかないなと、今は思います」
試合後の会見で、山口智監督は試合を総括した。前半に3失点を喫して敗れた前節の名古屋グランパス戦から中2日。限られた時間の中で選手やスタッフとコミュニケーションを取ってこの試合に臨んだが、結果に結びつけることはできなかった。
4か月以上に渡って白星から遠ざかっているだけに、ネガティブな声も届く。SNS上にも批判とも中傷とも取れるような発言も見られる。もちろん、そういったものは選手やスタッフの目にも入ってくるという。
「こういう状況というのもありますし、メンタル的にナーバスになる。もちろんヤジとか批判も食らいますし、誹謗中傷も選手の耳には届きます。そういうところでビビるんじゃなくて、やっぱりそれを跳ね返すぐらいのものをまず出す。そこをまずやろうっていうのが、今週の準備でした」
何よりも欲しい勝ち点3という結果には結びつかなかったが、良い部分もあった。山口監督は課題を挙げつつも、サポーターの期待に応えるべく前を向く。
「今日も終わってから、試合中もそうですけれども、本当に選手の背中を押してくれてると思いますし、選手は本当にそれに応える、僕らには応える義務がある」
降格圏に沈んでいるが、まだ勝負はついていない。ちょうど2年前の9月24日、国立競技場で川崎に敗れたところから、湘南はラスト6試合で4勝して残留を決めている。
しかし、2年前について山口監督に問うと、「2年前とは全然状況も違いますし、人も相手も違う」と言う。「成功体験でもない」と話し、こう続けた。
「そういうことではなくて、今の状況にしっかりと向き合って、どうしていくか。自分が率先してやらないといけない。そこにフォーカスして、よりやらないといけないと次の試合に対して思います」
湘南に残された試合は7試合だが、山口監督の視界には次の試合しかない。そして、過去のことも頭にはない。突き付けられた課題と目の前にいる選手たちに向き合って、責任を果たすべく準備進めていく。
(取材・文:加藤健一)
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