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フェイエノールトFW上田綺世に対して“抓って殴打”したAZのDFを蘭紙は厳しく批判。元選手がまさかの擁護で物議「重要な存在」

text by 編集部 photo by Getty Images

 オランダ・エールディビジ第6節、AZアルクマール対フェイエノールトの試合が現地時間21日に行われ、3-3の引き分けに終わった。オランダメディア『voetbalzone』は22日に、フェイエノールトに所属するサッカー日本代表FW上田綺世やDF渡辺剛に対して、暴力的な行為を繰り返したAZのDFウーター・ゴーズを擁護するヨハン・デルクセン氏(元選手で現在は評論家)の発言を伝えている。

暴力行為をした選手を擁護

フェイエノールトFW上田綺世

【写真:Getty Images】

 AZとの試合にスタメン出場した上田と渡辺。17分、背後から上田に近づいたゴーズは、ユニフォームの上から背中をつねった後に殴打した。さらに、44分には、コーナーキックの場面で渡辺のマークにつくと、腕をつねったことで主審から注意を受けている。

 同メディアは、「ウーター・ゴーズは週末に最も話題になった選手だ。渡辺をつねり、上田の背中を叩いたことで注目されている。彼の行動に対する反応は批判的なものが多かったが、デルクセン氏は自身のポッドキャストで異なる見解を示している」と前置きし、デルクセン氏のゴーズに対するコメントを伝えた。

「かつてはどのチームにもああいう選手がいたものだ。ゴーズは対戦相手にとって本当に厄介な存在であり、神に禁じられていることを全てやる。しかし、今は対戦相手が彼を批判し始めている。ロビン・ファン・ペルシ監督は、オランダサッカー協会が何らかの対策を講じるべきだと、度を超えた発言をした。ゴーズが一線を越えたなら、イエローカードかレッドカードを出すのは審判の責任である。」

 また、現地メディア『ESPN』の記者は、「ゴーズをどのように扱えばいいんだ。あのような場面でペナルティキックを与えるなんて理解できない。彼の行動は全く不必要なものである。周りの選手たちも『彼は一体何をしているんだ?』と疑問に思うだろう」と、ゴーズの暴力的な行為を厳しく批判した。

 この指摘に対してデルクセン氏は、「ゴーズを中傷する人がいるのは恥ずかしいことだ。ファン・ペルシ監督でさえ、ゴーズのような選手がいれば先発に選びたいはずだ。彼はAZにとって非常に重要な存在である。私もゴーズに特別な思い入れがある」と、現地で批判されているゴーズを擁護した。

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