明治安田J1リーグ第31節、湘南ベルマーレ対川崎フロンターレが23日にレモンガススタジアム平塚で行われ、川崎は1-2で勝利した。0-1で敗れたFC東京戦から中2日。限られた時間の中で川崎はリバウンドメンタリティを見せ、優勝争いに食らいついている。
中2日でも三浦颯太の運動量は落ちない
通常より1270円お得に観るならDMM×DAZNホーダイ[PR]
多摩川クラシコは得点差以上に差を感じた負けだった。「相当ダメージがありましたし、完敗に近いような負けだった」と山本悠樹は言う。そこから中2日。「しっかり切り替えて、短い時間で準備できた」と湘南戦を振り返った。
真夏の暑さこそ過ぎ去ったとはいえ、中2日での連戦は体力的な負荷は大きい。しかし、三浦颯太にとってはあまり関係ないのだろうか。疲労の色が出てくる80分、左サイドを猛然とスプリントする姿がそこにはあった。
相手のパスが短くなったと分かるや否や、一気にギアを上げてインターセプトして藤井智也を追い越す。少しペースを落としてゴール前を見ると、ファーサイドに走っていた小林悠にピタリと合うアーリークロスを届けた。
小林から伊藤達哉へと繋がり、再びボールを受けた小林のクロスが宮城天の頭をかすめ、伊藤が胸トラップからシュートをゴールネットに突き刺した。
「キツイっすけど、そこが良さなので」
後半アディショナルタイムには、再び長い距離をスプリントしてボールを運んだ。直後にボールを失うと、再び長い距離を走って自陣に戻り、相手の攻撃を遅らせた。中2日の連戦でフル出場しているとは思えないようなハードワークだった。
「前半は長い距離を走るシーンがあまりなかったから、全然体力的にはできた」と涼しい顔で振り返る。ケガで離脱した期間を除けば、ほぼフル稼働している三浦。1つも落とせない終盤戦においては、三浦のタフさが頼もしく映る。
(取材・文:加藤健一)
