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Jリーグ 2か月前

「上手い選手はたくさんいますが…」垣田裕暉が柏レイソルにもたらすもの。「それを自分がピッチで表現したい」【コラム】

シリーズ:コラム text by 石田達也 photo by Getty Images

「残り7試合で、まだ5ポイント差」

「上手い選手はたくさんいますが闘志を剥き出しにする選手は少ないと思っています。それを自分がピッチで表現したい」

 最後尾からチームを支えるGK小島享介は「後ろからのボールをいっぱい収めてくれましたし、ポストに当たったシーンも良い攻撃だったと思います」と体を張ってプレーする垣田に賛辞を送った。

 前半に比べると柏はボールの循環が悪くなり、広島が押し込む時間が続いた。前線の流動性や大胆な動きが減ったことも要因の一つだろう。

 試合終盤はオープンな展開となり、78分にはヴァレール・ジェルマンが右足で強烈なシュートを放ったが、これを小島が阻む。さらに87分、カウンターを発動させた広島はFW加藤陸次樹がクロスを入れるとディフェンダーに当たりコースが変わる。

 そこにジャーメイン良がヘディングで合わせたが、ボールはポストに当たるなど最後まで好機を掴めない両者が勝ち点1を分け合った。

これで首位・鹿島アントラーズとは勝ち点が5差となり、背中は遠のいた。

 垣田は「残り7試合で、まだ5ポイント差です。残り試合数とその勝ち点差がボーダーラインだと思っています。ここからどれだけ詰めていくかが大事ですし、試合に勝って差を縮めていきたいと思います」と意気込んだ。

 リーグ戦も最終局面を迎える中、5ポイント差をめぐり追走する。勝敗を決める1点を追求し、誰にも負けない闘争心をピッチで体現しチームを牽引する垣田の活躍に期待が高まる。

(取材・文:石田達也)

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【了】

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