明治安田J2リーグは8試合を残すところとなった。J1昇格争いが混沌を極める同リーグで、大きなチャンスがあるのはどのクラブか。今回はJ2クラブの中で、J1昇格の可能性が高いクラブをランキング形式で紹介する。※各データは『transfermarkt』を参照。[2/5ページ]
4位:ジュビロ磐田
2025 J2リーグ順位:7位
2025 J2リーグ成績:14勝6分10敗(勝ち点48)
ジュビロ磐田は、J2第30節終了時点で7位に位置しており、昇格争いで一歩遅れている。それでも、巻き返しの余地は十分に残されている。
ジョン・ハッチソン監督率いる今シーズンの磐田は、2024シーズンにJ1で18位となって降格し、2シーズンぶりにJ2で戦っている。
序盤戦はホームゲームで好成績を残すもアウェイゲームにてこずり、上位を維持しながらも自動昇格圏には入れない位置取りが続いた。
第30節までの成績は、ホームで10勝1分4敗とリーグ屈指の強さを誇り、勝ち点は長崎に次ぐ2位だ。
しかし、アウェイでは4勝5分6敗と苦戦し、ここが順位を押し下げる要因となっている。終盤戦に向けて、この課題を克服できるかが焦点だ。
また、今後のホームゲームでは、RB大宮アルディージャ、徳島ヴォルティス、長崎、モンテディオ山形と対戦する。
昇格を争う上位勢との直接対決が多く、得意のホームで勝ち点を積み重ねられれば、昇格が見えてくる。
そもそも、磐田にはJ2で屈指の戦力がある。
『transfermarkt』のチーム総市場価値は1150万ユーロ(約19億5500万円)でリーグトップであり、7位という順位は、決して戦力を反映したものではないだろう。
水戸ホーリーホックやジェフユナイテッド千葉といったJ2屈指の強敵相手にシーズンダブルを達成した一方で、下位相手に取りこぼす試合も目立った磐田。
実力を安定して発揮できるかどうかが最大のポイントであり、修正できればまたJ1に返り咲くこともできるはずだ。
