やらなければいけないタスクと与えられた自由
「守備のところで綻びを出さないことは、途中から入る選手として期待されていると思うし、右サイドバックが疲弊すると後ろのスペースの大外がどうしても空いてくるので、そこでの上下動の運動量は計算されているはず。そこは自分がやらなければいけないタスク。攻撃ではウイングというよりは少し自由に動いていいと言われている。自分の感覚で中央に入ってもいいし、サイドにスペースがあったら張ってもいいと言われている」
8月に山村和也が移籍したことで34歳ながらフィールドプレーヤーとしてはチーム最年長になった。チームが残留争いに巻き込まれている真っ只中でもあり、エゴを出している状況や場合ではない。残留を果たすために与えられた仕事を全うしなければならない。
自分を納得させるための最も大きな材料は、今季ここまで思うように結果を残せていないこと。「自分が先発で出た時に勝てていなかったり、インパクトを残せていないのは事実としてある。それがあれば全然違っていた」という過程が、異なる役割を求められても現実を受け入れられる理由になっている。
しかし野心は失っていない。ガンバ大阪戦で手に入れた結果はそのきっかけになりうるもので、与えられたポジションとタスクで結果を残せれば本来のポジションでの出場も再び見えてくるはず。