オランダ・エールディビジ第6節、AZアルクマール対フェイエノールトの試合が現地時間21日に行われ、3-3の引き分けに終わった。オランダメディア『Soccer news』は24日に、フェイエノールトに所属するサッカー日本代表FW上田綺世とDF渡辺剛に対して、暴力的な行為を繰り返したAZのDFウーター・ゴーズを厳しく処分すべきだと伝えている。
上田綺世や渡辺剛が暴力行為の被害に
【写真:Getty Images】
AZとの試合では、上田と渡辺は揃って先発出場を果たした。17分、背後から上田に近づいたゴーズは、突然ユニフォームの上から背中をつねった。上田は反応を見せなかったが、それに対してゴーズはさらに殴打を加えている。後ろから突然殴打されたことで、上田はピッチに倒れ込んでしまった。
さらに、44分には、コーナーキックの場面で渡辺のマークにつくと、何度も渡辺の腕をつねったことで主審から注意を受けている。被害を受けた渡辺は、ユニフォームの袖をまくって、つねられた部分を主審に見せていたものの、このシーンでは口頭での注意に終わった。
同メディアは、「ゴーズとの衝突によって、渡辺は重傷を負ったという」と前置きし、「伝えられるところによると、この日本人選手の腕は“青あざ”だらけだという。渡辺は、本当に起こったことなのかと、袖をまくって確認していた。(現地記者が)クラブの人たちと話したが、渡辺の腕は文字通り赤黒く染まっていたようだ。これは普通じゃない」と、ゴーズの暴力的な行為による渡辺の負傷の状況について伝えている。
また、「上田のどこを、どれほど強く握ればあんな反応を引き出せるのか、疑問に思う。10人中9人の選手は、もっと攻撃的な反応をするだろう」と、普段は冷静な上田が大きな反応を見せるほど、激しく暴力的な行為を繰り返したゴーズに驚きを示していた。
そして、「AZとフェイエノールトの試合中および試合後、ゴーズには多くの批判が集まった。ほとんどの専門家は、重い出場停止処分が下されるべきだと指摘している。(元オランダ代表の)ヴェスレイ・スナイデル氏は、5試合の出場停止処分を下すべきだと指摘した。サポーターは、10試合の出場停止処分に値すると主張している」と、ゴーズに対して、現地メディアやサポーターは厳しい処分を求めていることを報じている。