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J2 2か月前

「これほどの才能の持ち主と…」RB大宮アルディージャに入閣したスチュワート・ウェバーとは何者か。欧州で評価された理由【コラム】

シリーズ:コラム text by 安洋一郎

グラウンド整備の職場体験からディレクターへ

 2023年3月に『Training Ground Guru』のポッドキャストに出演したウェバーは自らのルーツについて振り返っている。

 現在41歳のウェバーはウェールズ中部のアベリストウィス出身。プロ選手としての経験はなく、彼のキャリアは「グラウンド整備の職場体験」から始まった。

 ウェールズ北東部の都市・レクサム近郊の大学で園芸コースを専攻していたウェバーは、職場体験がキッカケでレクサムAFCのグラウンド整備を行うスタッフの一員となる。

 同時に指導者を志したことでコーチングライセンスの取得に励み、後にU-17イングランド代表やノッティンガム・フォレストで監督を務めるスティーヴ・クーパーの下でユースのアシスタントを務めた。

 2009年にクーパーがリヴァプールのユースのコーチに就任すると、彼の推薦でウェバーも移籍。2年間にわたってスカウト部長を務めた。

 当時リヴァプールでSDを務めていたダミアン・コモリ(現ユヴェントスGM)に大きな影響を受けたそうだ。

 彼との出会いがキッカケとなり、本格的にディレクター職に就くことを目指し始めたウェバーは、その後クイーンズ・パーク・レンジャーズ(QPR)やウォルヴァーハンプトン・ワンダラーズ(ウルブス)でスカウト部長を歴任。

 2015年6月に、当時チャンピオンシップ(イングランド2部相当)で毎年のように残留争いをしていたハダースフィールド・タウンのフットボール・ディレクターに就任した。

 当時のウェバーは31歳。若きディレクターによる改革が始まった。

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