明治安田J2リーグの2025シーズンが終盤戦に突入している。今シーズンは2度の移籍期間もあり、シーズン中にどのチームも補強を行った。今回は、データサイト『transfermarkt』のJ2クラブの総市場価値をランキング形式で紹介する。※市場価値やスタッツなどのデータは9月28日時点。[2/5ページ]
9位:徳島ヴォルティス

【写真:Getty Images】
クラブ市場価値:680万ユーロ(約11億5600万円)
最も市場価値の高い選手:山田奈央(55万ユーロ/約9350万円)
2024シーズンのJ2を8位で終えた徳島ヴォルティスは、今季のJ2で現在5位。チーム総市場価値は680万ユーロ(約11億5600万円)で9番目にあたり、戦力指標以上の健闘を見せている。
リーグ開幕前にチーム最高額だったのは、冬に加入したFWトニー・アンデルソンで50万ユーロ(約8500万円)。しかし、負傷離脱が響き、復帰後も先発の座をつかめず、最新の市場価値は40万ユーロ(約6800万円)まで下落した。
一方、水戸ホーリーホックから加入した山田奈央は、不動のレギュラーとして評価を高め、市場価値は35万ユーロ(約5950万円)から55万ユーロ(約9350万円)へと上昇した。
現在はチーム内で最も高い評価を得ている。
夏の移籍期間には宮崎純真(35万ユーロ=約5950万円)や井上聖也(20万ユーロ=約3400万円)が加わり、戦力の厚みを増した。
これにより、総市場価値は開幕時の625万ユーロ(約10億2500万円)から55万ユーロ上昇している。
ただし、選手1人あたりの平均市場価値は18.9万ユーロ(約3213万円)で、トップ10クラブの中では最も低い。
個々の評価では見劣りする部分もあるが、組織力を生かして勝ち点を積み上げてきたのが徳島の強みだ。
2021年以来となるJ1昇格を狙う戦いは続く。総合力で群雄割拠の上位陣を突破できるだろうか。