横浜F・マリノスは9月28日、明治安田J1リーグ第32節、FC東京と対戦し、2-3で勝利した。マリノスはリーグ戦2試合ぶりの白星で残留圏の17位をキープ。2試合連続でスタメン起用された谷村海那は決勝ゴールを含む2得点をマークし、指揮官の起用に応えてみせた。
横浜F・マリノス谷村海那が決勝点含む2ゴールの活躍
【写真:三原充史】
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前節のガンバ大阪戦では先制しながらもおよそ15分間で3失点を許し、3-1の逆転負けを喫していただけに「もう今回は負けられないので、本当に全員で戦って勝とうと挑みました」と谷村は試合の入り方を振り返った。
59分に渡辺皓太からのパスを押し込むと、62分にはジョルディ・クルークスのピンポイントクロスに頭で合わせて、チームの貴重な3点目を奪った。
前半アディショナルタイムにはVARによってオフサイドの判定にはなったが、クルークスのFKから頭でゴールネットを揺らしていた谷村。「練習からジョルディが左足で持ったときはもう中で相手の後ろか前で自分で駆け引きしろってことだったので、それがきょうはできたのかな」と連係面も深めているようだ。
ロングボールを多用するマリノスの戦い方によって、前線のターゲットになるだけでなく、高い位置から積極的にプレスもかけハードワークも厭わなかった。「任せてもらっている。そういう戦うっていう自分のプレースタイルなんで、それがきょうはできて勝利につながったのかなと思います」と手応えも感じている。
今年の7月に加入してからリーグ戦は9試合で4ゴール目となり、大島秀夫監督はこのように谷村について評価した。
「結構口数も多くなく、黙々と寡黙に努力するタイプで、その努力とか、内に秘める思いはすごく伝わっています。ボックス内のああいうクロスに合わせるとか、FKからもありましたけど、そういう能力も高いものがある。プラスあれだけハードワークして守備もできるのは大きい。僕にはできなかった部分ではありますし、前節も調子は良かったので、調子の良い選手を使うべきかなと思っていた。でも、本当に想像以上にきょうはやってくれて、良いプレーでした」
リーグ戦は残り6試合。降格圏の18位・横浜FCとは勝ち点31で並ぶが、得失点差でわずかに上回って残留圏の17位をキープしている状態だ。「1点はもう絶対取れるんで、その終わらせ方だったりは練習から取り組んだら勝てるのかなと思います」ときょうの試合で得た手応えを今後に向けても発揮していく構えだ。
(取材・文:竹中愛美)
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