オランダ・エールディビジ第7節、NECナイメヘン対AZアルクマールの試合が現地時間28日に行われ、AZは1-2で敗れた。オランダメディア『FC UPDATE』は同日に、前節でフェイエノールトに所属するサッカー日本代表FW上田綺世とDF渡辺剛に対して、暴力的な行為を繰り返したAZのDFウーター・ゴーズが警告を受けた際に、スタジアムのサポーターが喜びの歓声をあげていたと伝えている。
ゴーズに対して現地は冷ややかな目線?
【写真:Getty Images】
21日に行われたAZアルクマール対フェイエノールトの試合で、ゴーズは上田と渡辺に対して暴力的な行為を繰り返し、現地でも批判されていた。上田に対しては、背後から近づき、ユニフォームの上から背中をつねったり、殴打を加えたりなど、挑発的な行為を繰り返している。また、渡辺に対しては、マークについた際に何度も腕をつねったことで、主審から口頭で注意されていた。
そんな中で迎えたNECとの試合では、29分にNECのFWブライアン・リンセンがスローイングでゲームを再開しようとした際に、故意に妨害したとみなされてイエローカードを提示されている。
同メディアは、「NECのファンは日曜日に素晴らしい時間を過ごした。29分に、ゴーズが“迷惑行為”を犯したとして主審からイエローカードを受けたのだ」と前置きし、「彼は、国内で批判されている。先週、上田を暴力行為で追い込んだのは明白だ。渡辺も同様の被害を受けた。NEC戦では、ゴーズに対して、比較的軽い反則行為でイエローカードが提示された」と、ゴーズについて伝えている。また、解説者が「観客は喜ぶかもしれない」と、指摘したことも報じた。
オランダメディア『soccernews』は、「オランダ全土がゴーズを幼稚と笑う」と述べた上で、「スローインの際に、リンセンはゴーズに対してボールを強く投げつけた。ゴーズはイエローカードを受けたが、オランダでは歓迎されている。リンセンは、たちまち伝説の選手として称賛された」と、リンセンが報復に近い形でゴーズに対してボールを投げたものの、暴力行為が問題視されているゴーズに対する行為であったため、現地のサポーターは好意的に受け止めていたと指摘している。