「いい時と悪い時が両方あった」
「4得点できたことはすごいポジティブですけど、4失点は後ろの責任。優勝争いの大事な時期で勝ち切れない分、首位との差が開いてしまっているのは確か。
もっと守備と攻撃がかみ合ってくれば勝ち切れると思うけど、それができるかできないかが、優勝できるチームとできないチームの差。僕自身も本当にいい時と悪い時が両方あった試合だったなと感じます」と得点にも失点にも絡んだ杉岡は悔しさをにじませた。
改めて背番号26のこの日の一挙手一投足を振り返ってみると、川崎のハイプレスに対し、ボール扱いで少し焦ったり、余裕がない部分が散見された。そこは課題と言っていい。
しかし、体を張って相手の攻めを阻止したシーンもあったし、攻撃面でも彼らしいドリブルの持ち上がりや左足のパスが何度か見られ、チャンスにもつながっていた。
そういう良い面悪い面の波を少なくし、パンチ力ある攻めをより一層繰り出せるようになれば、杉岡はもっともっと輝ける。そんな前向きな可能性も見て取れたのではないか。
「僕も今季の頭に柏に来て、3月にケガをして夏に戻って来ましたけど、ケガ明けの何試合かはあんまり大胆なプレーをしないように抑えていたところがあった。でも最近は割と大胆に縦パスだったり、持ち運びだったりは出せていると思う。
そういうチームの良さに自分も融合させながら、リーグ戦の6試合、カップ戦を入れたら9試合で自分の存在意義を出して、チームを勝たせるプレーをしていきたいです」と本人も語気を強めていた。