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Jリーグ 2か月前

横浜F・マリノスの喜田拓也が呼び込んだ「『まさか』」。サポーターに向けた行動を「あまり覚えていない」わけ【コラム】

シリーズ:コラム text by 菊地正典 photo by Getty Images

「自分がああやって表すのは…」

「この状況なのでみんな苦しいし、選手だけじゃなくてクラブに関わる人全てがもがいて、いろいろな思いを持っている。それを一つにするには、と考えると、ピッチに立つ自分たちが闘う姿勢を示す、自分がああやって表すのは、この状況だからこそ大切になると思う」

 ゴールがまるでストライカーのようならば、ゴール後の様子は偉大な先輩たちがフラッシュバックするようだった。

 背中を指す仕草は、若いころに目をかけてくれた尊敬する大先輩であり、トップチームデビュー時に交代した中村俊輔を彷彿とさせた。さらに指した背番号8は、やはり背中を見続けた中町公祐から託され、受け継いだ番号だ。

 さらにキャプテンマークは、11年から16年までキャプテンを務めた中村はもちろん、選手会長や副キャプテンを務めた中町も巻いた。彼らだけではなく、マリノスのキャプテンマークは日本を代表する選手の証と言っていいほど、偉大な選手たちが巻いてきたものだ。

 この勝利でJリーグ史上2番目となる通算550勝達成について問われると、喜田はこう答えている。

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