「これが1つ何か形になれば」新たな観戦スタイルへの期待
「仕事でサッカースタジアムをビジネスで使うのが海外だとあるけれど、日本だとまだ少ないというのを前に知ったことがあって、試合がない日とか、平日とかもったいないなと思っていたので、JRAさんもこうやって有効活用されてるのもすごく良いなと思いました」という声もあった。
ウインズ新横浜の仲野篤廣所長は「基本的に中央競馬が土日開催なのでウインズも平日は休館しておりますが、平日における施設の有効活用という観点からも今回の企画にチャレンジしました。正直なところ、こんなにニーズがあるとは予想しておらず勉強になった」と言い、反響に驚きを隠せないようだ。
今回の定員は当初100席だったが、募集をかけた当日に満席となり、70席を追加。こちらも30分程度で満席になったというほどだ。
「これが1つ何か形になれば、新しい観戦スタイルというところでも面白いのかなと思っています」と期待を寄せている。
ウインズ新横浜とともにこの取り組みを企画したF・マリノスのマーケティング&コミュニケーション部 運営&コミュニケーション課 運営担当の岩男智也氏は今後の構想について明かしてくれた。
「今シーズンはもう平日開催のホームゲームが残っていないが、来シーズン以降の平日開催では、よりアップデートした内容で実施できればと思っている。ご利用者のリモートワークをする環境などももちろんだが、クラブ単独ではなく、ホームタウン・スポンサーとの協働でより価値の大きな取り組みを実施できるよう、向上し続けたい」
サポーターの置かれている環境はそれぞれだが、こうした取り組みが今後も様々な場所で提供されていくことで、サポーターが受け取れる選択肢は広がり、スタジアムにはより多くの人が集まってくるだろう。
(取材・文:竹中愛美)
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