現在、明治安田J1リーグで首位を走る鹿島アントラーズは、横浜F・マリノスと並んでJ2降格を経験したことが無い名門中の名門である。しかし、そんな鹿島にも、できれば顔を見たくない“天敵”が存在する。今回は、鹿島戦で最も得点を奪った選手をランキング形式で紹介する。※ゴール数で並んだ場合はアシスト数を加算する
4位:渡邉千真(わたなべ・かずま)

【写真:Getty Images】
生年月日:1986年8月10日
対鹿島戦通算成績:25試合10ゴール1アシスト
9月26日に現役引退を発表した渡邉千真は、鹿島アントラーズ戦にめっぽう強い選手だった。
名門・国見高校から早稲田大学に進学し、2年連続で関東大学サッカーリーグ得点王に輝いた渡邊は、「怪物」と称され将来を嘱望される存在だった。
当然、複数のJリーグクラブが同選手の獲得に名乗りを上げ、最終的に横浜F・マリノスへの加入が決まった。
鳴り物入りで加入したマリノスでは、加入初年度となった2009シーズンからその才能をいかんなく発揮。新人記録を塗り替えるリーグ戦13ゴールをあげた。
このシーズンから、渡邊は鹿島との好相性を見せている。
城彰二以来、史上2人目(当時)となるルーキーイヤーでの2ケタゴールを達成したのが、他ならぬ“常勝軍団”との一戦だった。リーグ第26節に行われた鹿島戦、1-1の場面でチームを勝利に導く決勝ゴールを記録した。
その後移籍したFC東京やヴィッセル神戸、ガンバ大阪でも得点を挙げた渡邊だが、同選手はカップ戦の鹿島相手にもめっぽう強かった。
渡邊はヤマザキナビスコカップ(現:YBCルヴァンカップ)と天皇杯で計8試合鹿島と対戦しているが、そのうち5試合で得点を記録している。
ただ、その5試合は2勝3敗となり、鹿島の試合巧者ぶりが際立つ結果となっている。