「おのずとそういう気持ちに…」
「ここでやっていくにつれてサンガで成長する、成長していける、と。J1で優勝争いをしている状況のなかにいると、おのずとそういう気持ちになりますよね。周りの熱量といったものにも影響された部分もあったので、その意味でもチームやチームメイトたちに感謝しています」
今シーズン序盤の4月にクラブ史上初の首位に立つなど、熾烈な上位争いを繰り広げてきた京都の士気の高さに触発された。それでも、古巣の現在地には驚きはなかったと山田が続ける。
「僕が所属していたときから積み上げてきたものを、ベースにしながらずっと戦ってきたチームですし、それが成果としてしっかりと出ているのが今シーズンだと思っているので」
小学生年代から京都のアカデミーで育ってきた山田は、2020シーズンにトップチームへ昇格した。同期には前キャプテンで、今夏からドイツ・ブンデスリーガ1部へ期限付き移籍した川﨑颯太がいる。しかし、山田がプロになってからの2シーズンの公式戦出場は、天皇杯の1試合だけにとどまっている。
迎えた3年目の2022シーズン。昇格を果たしたJ1での2ゴールを含めて、公式戦で3ゴールを決めた山田を、曺監督は「大人のサッカーへ向かうスイッチが入った」と独特の表現で歓迎していた。