北海道コンサドーレ札幌は9月27日、明治安田J2リーグ第31節でベガルタ仙台に0-3で敗れた。その翌日、全体練習に部分合流し、練習後には左足のロングフィードを繰り返し、フィーリングを確かめる宮大樹の姿があった。8月9日のV・ファーレン長崎戦で右ハムストリング肉離れを発症し、欠場が続くが、最終盤に向けて一歩ずつギアを上げている。(取材・文:黒川広人)
宮大樹が北海道コンサドーレ札幌に加入してからの日々を振り返る
【写真:Getty Images】
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J1での出場数は125試合。2023年のJリーグYBCルヴァンカップ決勝では追加点を挙げ、アビスパ福岡の初タイトル獲得に大きく貢献した実績も持つ。J1基準の能力を備えた宮大樹の実力は北海道コンサドーレ札幌での出場7試合のパフォーマンスを見ても疑う余地はないだろう。だが、宮はここまでの自身のパフォーマンスに完全には納得していない。
「確かに加入してからチームとして良くなった部分もあると思いますけど、上位チームには勝ててなかったのも現実です。勝負強さをもっともっと磨いていかないといけないと思いますし、失点数もより明確に減らす必要があります。そういった意味でなかなか上手くいってない部分も多いのかなと思います。ただ、ベガルタ仙台戦こそ完敗でしたけど、勝ちきれる部分は勝ちきれているし、悪くない試合も続いてるんで。クオリティを高めればできるんじゃないかなという風にも思っています」
6月の移籍ウインドーで名古屋グランパスから札幌への期限付き移籍を果たした宮。4シーズンにわたって活躍した福岡から名古屋へ移籍した初年度だったが、始動の沖縄キャンプで負傷離脱してしまう。シーズンイン後も出場機会を伸ばせずにいた宮に対し、札幌は素早くアプローチをかけた。
「サッカー選手として試合に出たいという思いが強かった中、札幌さんがすごくスピーディーに反応してくださりました」
こうして移籍が成立した。新天地・札幌での生活は、周囲の助けもあってスムーズに馴染むことができたが、多くのチームを経験したからこそ感じた率直な視点もあったという。