横浜F・マリノスは10月1日、今週末4日の柏レイソル戦に向けてトレーニングを行った。今季チーム2位タイの4ゴールを挙げている植中朝日は、リーグ戦でおよそ2か月ゴールから遠ざかっている。悔しい思いを持ちながらも、チームの勝利に繋がるようなゴールを決めるべく、練習から自身と向き合っているようだ。
横浜F・マリノス植中朝日が練習で意識して取り組んでいること
【写真:編集部】
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「決めなきゃ意味がないので、早く決められるようにシュート練習をしました。きょうも」
植中がそう振り返ったのは前節、FC東京戦での決定機だった。前半の40分、植中が高い位置からプレスをかけ、ジョルディ・クルークスがボールを奪取すると、クルークスが折り返す。これに反応した植中がペナルティエリア中央からシュートを放つもボールは枠の左へと外れてしまった。
プライベートでもよく一緒にいるという角田涼太朗からは「朝日に期待したいです」と以前、植中について言及したことがあった。
これに対して植中は少し表情を緩め、「いじられないように早く結果で彼を黙らせたいなっていう。彼だけじゃなくて、他に期待してくれているサポーターの方もいると思う。自分次第でチームの勝利というのは大きく変えられると思っているので、そのためにも決めなきゃいけないなっていう。毎試合反省しています」と結果で示すことが一番だと自らに言い聞かせているようだった。
そのためにも実戦を想定した状況を作って練習を積んでいる。
「最近は最後のクオリティのところで、練習でもできるだけ同じシチュエーションを作ってというか、最後に残って練習もしています。前回だったら自分がプレッシャーをかけて、ジョルディが横パスをくれたクロスもきょうも練習したので、それが形になるかはまだわからないですけど、同じミスを繰り返さないっていうのを意識したいです」
次節はリーグ戦とJリーグYBCルヴァンカップで3戦3敗を喫している柏レイソルが対戦相手だ。
「監督からも3回も負けているし、絶対やり返すっていうふうなことはミーティングで話があった。ここを叩けば逆に自分たちも勢いが出てくると思うので、そういった意味でも落とせない試合になると思います」
自身のゴールでチームを勢いづけることができるのか。練習で取り組んできた成果を今こそ見せるときが来ている。
(取材・文:竹中愛美)
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