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Jリーグ 2か月前

“再就職”はいつ? 現在フリーの日本人監督5人。サッカー日本代表を率いた名将も

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

 サッカーにおける監督業というのは非常に過酷な仕事だ。チームが勝利すれば選手たちにスポットライトが当たるが、敗れれば監督が責任を厳しく追求され、シーズン途中で任を解かれることも珍しくない。また、確かな手腕がある指揮官が、退任後のキャリアに空白を作るケースも珍しくない。今回は、現在どのクラブや代表チームも指揮していない日本人監督を5人紹介する。※データは『Transfermarkt』を参照。[4/5ページ]

西野朗(にしの・あきら)

【写真:Getty Images】

生年月日:1955年4月7日
最後の指揮:タイ代表/U-23タイ代表/U22タイ代表
退任:2021年7月29日

 ロシアで開催された2018 FIFAワールドカップでサッカー日本代表を率いた西野朗は、かれこれ4年以上もフリーの状態が続いている。

 明治安田J1リーグの監督として歴代1位の通算勝利数(270)を記録した名将は、このまま第一線に戻らないつもりなのだろうか。

 思い返せば、ロシアW杯直前の日本代表は混迷を極めていた。

 ヴァイッド・ハリルホジッチが突如として監督を解任されると、日本サッカー協会(JFA)技術委員長だった西野が急遽代表監督に就任。難しい舵取りを迫られる状況ながら、本大会ではチームを見事ベスト16進出に導いた。

 短い準備期間で本田圭佑や大迫勇也ら一線級の選手たちをまとめ上げ、夢のベスト8に片手を掴みかけるところまで持っていった手腕は流石としか言いようがない。

 激闘を終えた西野は、W杯終了後に日本代表の監督を退任。2019年7月17日にはタイ代表の監督に就任した(U-23タイ代表/U22タイ代表も兼任)。

 タイ代表では選手個々の能力を最大限引き出しつつ、チームとしての練度を高めることに成功。

 カタールW杯のアジア2次予選敗退により、契約期間を半年残して2021年7月29日に解任されたが、タイサッカー界に貴重なレガシーを残した。

 現在、西野は70歳。世界には、同じくらいの年齢でもトップクラブや代表チームを指揮する名将たちが複数存在する。

 ピッチサイドでじっと戦況を見つめる西野の姿を見たいと願う人は決して少なくないはずだ。

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