オランダ・エールディビジ第7節、NECナイメヘン対AZアルクマールの試合が現地時間9月28日に行われ、AZは1-2で敗れた。オランダメディア『FCUpdate』は同日に、前節でフェイエノールトに所属するサッカー日本代表FW上田綺世とDF渡辺剛に対して、暴力的な行為を繰り返したことで批判されていたAZのDFウーター・ゴーズに対する現地の声を伝えている。

現地でも批判されているゴーズ

【写真：Getty Images】

　9月21日に行われたAZアルクマール対フェイエノールトの試合では、ゴーズが上田と渡辺に暴力的な行為を何度も繰り返したことで、現地メディアが厳しく批判していた。上田に対しては、背後から近寄ってユニフォームの上から背中をつねった後に、殴打を加えた瞬間がカメラに捉えられている。また、渡辺に対しては、ユニフォームの上から何度も腕をつねったことにより、試合後には“青黒く”腫れ上がるほどの被害を受けていたと現地紙が報じていた。

　迎えたNECとの試合では、29分にFWブライアン・リンセンがスローインでゲームを再開しようとした際に、故意に妨害したとみなされて主審からイエローカードを提示されている。この際に、リンセンから意図的にボールを投げつけられていた。

　同メディアは、「ゴーズの行動は、オランダ国内での彼の人気を落としている。先週、上田と渡辺をピンチに追い込んだことは明白だ」と前置きし、「リンセンは素早いリスタートを試みたが、ゴーズはそれを阻止しようとして彼を2回押した。NECの選手はその後、ゴーズの頭にボールを投げつけた。ゴーズは常に限界に挑戦する（そして、しばしば超えてはいけないラインを超える）。多くのファンは、この若いDFに対して呆れているようだ」と、NEC戦でのゴーズのリンセンに対する行為と、それに対する現地の反応を伝えている。

　また、「ゴーズは“妨害行為”でイエローカードを受けた」と述べた上で、「解説者は“観客は喜ぶかもしれない”と指摘し、ゴーズの行動を迷惑な行為とさえ評している」と、現地のサポーターや解説者から、厳しい目を向けられていることを強調した。