Jリーグ創設期からオリジナル10の一員として歩んできたサンフレッチェ広島は、これまで3度のリーグ優勝を成し遂げた歴史あるクラブだ。しかし、その歴史の中で、“天敵”と呼ぶべき宿敵が存在する。今回は、広島戦で最も得点を奪った選手をランキング形式で紹介する。※ゴール数で並んだ場合はアシスト数を加算する[3/5ページ]
3位:興梠慎三
【写真:Getty Images】
生年月日:1986年7月31日
対広島戦通算成績:32試合14ゴール0アシスト
昨季、惜しまれつつ引退を決めた興梠慎三は、サンフレッチェ広島を非常に得意としていた。
2005年に鹿島アントラーズでプロデビューを果たした興梠は、2013年から浦和レッズに移籍すると、瞬く間にエースとしての地位を確立した。
さらに、2012年から9年連続で2桁ゴールを記録するなど、Jリーグ歴代2位となる通算168得点という輝かしい成績を残している。
興梠はプロキャリアで所属した鹿島、浦和、北海道コンサドーレ札幌のいずれのクラブでも広島から得点を奪っており、常に高い決定力を発揮してきた。
広島戦での初ゴールは、2007年6月の第15節ホームゲーム。後半に4-1とリードしていた88分、マルキーニョスとの交代でピッチに入り、わずか2分でネットを揺らした。その瞬間から、興梠の広島キラーとしての片鱗が明確に示された。
そして、浦和に所属していた2020年11月の試合から、札幌移籍後の2022年10月まで、広島戦で4試合連続ゴールを奪うなど、環境の変化にも左右されない圧倒的な得点力を見せつけた。
J1通算168得点を誇る興梠だが、代表ではあまり活躍の機会に恵まれなかった。そのことを意外に思うファンの中には、広島のサポーターも多いことだろう。