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Jリーグ 2か月前

関富貫太は横浜F・マリノスで「1歩1歩やっていくだけ」。古巣・柏レイソルとの対戦で新たに芽生えた思い「また来年…」【コラム】

シリーズ:コラム text by 竹中愛美 photo by Getty Images

「自分の強みでもあるので、ああいったシーンをもっともっと増やしていかないと」

 関富がマッチアップしたのは、空中戦での強さとパワーを誇る攻撃的なDFジエゴ。幾度も突破を試みてきたが、強みである対人の強さを見せ、ジエゴを止めるなど、ほとんどと言っていいほどチャンスを作らせなかった。

 ただ、疲労が蓄積してきた終盤にはジエゴに突破を許し、シュートチャンスを相手に与えてしまった。「試合終盤のところだったり、細かいところがまだまだだなっていうふうには感じるんで、イチから1歩1歩やっていくだけかなと思ってます」と次に活かさなくてはいけない反省材料を得た。

 守備では試合全体を通して強度を保つことができなかったが、攻撃では自身の長所をいかんなく発揮していた。

 60分、関富は左サイドを駆け上がり、角田涼太朗のロングフィードをダイレクトで折り返す。持ち味である左足のキックに植中朝日が飛び込み、コーナーキックを獲得した。

 70分には、喜田拓也からの浮き球のパスを左足ダイレクトで宮市亮に落とすなど、さりげないプレーの中にも非凡さを感じさせた。

 さらに、極め付きは73分だろう。PA手前でボールを出しあぐねているのかと思えば、ループパスを入れ、山根陸の決定機を演出した。柏U-18時代に背番号10をつけたこともある関富のアイデアが光るシーンだった。

「攻撃の部分は元々前をやってたこともあって、自分の強みでもあるので、ああいったシーンをもっともっと増やしていかないとなっていうふうに思います。自分が本当にああいう場面をたくさん作れたら、チームとしてももっとチャンスが生まれると思いますし、勝つ確率も上がると思うんで、そういった面では試合の中で自分の良さをどんどん出していきたいなと思ってます」

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