欧州では2025/26シーズンが幕を開けてから約2カ月が経過した。マンチェスター・ユナイテッドのような不調に悩まされる名門もある一方で、予想を大きく上回るペースで勝ち点を稼いでいるクラブもある。今回は、今シーズンのダークホース候補をピックアップして紹介する。※成績は10月5日時点のもの[5/5ページ]
クレモネーゼ(イタリア)

【写真:Getty Images】
監督:ダヴィデ・ニコラ
25/26リーグ戦成績:6試合2勝3分1敗(10位)
今季セリエAへと返り咲いたクレモネーゼは、前回の昇格時とは異なる野心を覗かせている。
26年ぶりのセリエA昇格を達成した2022/23シーズンは開幕から不調が続き、年をまたいだ第24節でようやく初勝利。シーズンの大半を降格圏で過ごし19位でセリエB行きが決まった。
迎えた今シーズンはトップカテゴリー復帰昇格に導いたジョヴァンニ・ストロッパとの契約を見送り、残留請負人として知られるダヴィデ・ニコラを新監督に招聘した。
下部組織出身のフェデリコ・バスキロットをレッチェから買い戻し、彼を新たにディフェンスラインの中心に据えて開幕した。
するとアウェイのサンシーロでのミランとの開幕戦でバスキロットが先制点を決めて勝利。第2節では同じく昇格組のサッスオーロにも劇的な決勝ゴールで勝ち越して、開幕2連勝を飾った。
第6節で優勝候補のインテルにシーズン初黒星を喫したが、昇格組が5試合負けなしのロケットスタートを切れたのは賞賛に値するだろう。
補強の目玉であるジェイミー・ヴァーディは調整不足もあり、10月5日の時点では先発出場の機会がないが、彼のコンディションが上がれば戦力になるはず。
ニコラの負けないフットボールに明確な得点源が生まれれば心強く、残留という大きな目標を達成できる素質を十分に兼ね備えているチームだろう。
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【了】