2014年の国内3冠達成など、輝かしい成績を収めて来たガンバ大阪は、オリジナル10としてJリーグを彩ってきた。そんな同クラブにとって相性が悪い選手は誰なのか。今回はG大阪相手に最もゴールを奪った選手をランキング形式で紹介する。※ゴール数で並んだ場合はアシスト数を加算する。[2/5ページ]
4位:佐藤寿人(さとう・ひさと)

【写真:Getty Images】
生年月日:1982年3月12日
対ガンバ大阪戦通算成績:38試合15ゴール3アシスト
2012年にはJリーグMVPも受賞した稀代のストライカー・佐藤寿人は、ガンバ大阪を大の得意としていた。
ジェフユナイテッド市原でプロキャリアをスタートさせた佐藤は、ベガルタ仙台でその得点能力を開花する。
リーグ戦9ゴールを記録し、J2降格となったチームに光をもたらした。
G大阪戦でのキャリア初ゴールは、2003シーズンの2ndステージで記録している。
翌年、佐藤はさらに覚醒し、リーグ戦で20ゴールをマーク。名実ともにクラブを代表する選手となったが、2005年からサンフレッチェ広島でプレーすることを決断している。
紫のユニフォームを身にまとったストライカーは、毎年リーグ戦2ケタゴールを達成し続け、チームの要に。
J2に降格してもクラブを離れなかった広島への愛も、サポーターの心をつかんだ要因だといえる。
その深い愛は、クラブ黄金期の到来によって実を結ぶこととなる。
2012年から2015年までの4シーズンで3度のリーグ優勝を果たし、クラブ史上初優勝となった2012年には得点王、MVPなどタイトルを総なめし、広島の英雄となっている。
そんな佐藤は、G大阪と公式戦で38回対戦している。これは同選手のキャリアにおいて、最も多い。
G大阪サポーターにとって佐藤の姿が最も目に焼き付いている試合は、2014年のヤマサキナビスコカップ(現YBCルヴァンカップ)だろう。
両チームは決勝で対戦し、広島が佐藤の2得点でリードすることに成功。前半のうちに複数得点を奪われ、青黒ファンにとってはめまいがするような展開となってしまった。
それでも、G大阪はこのビハインドを逆転し、ナビスコカップを制覇。これが3冠達成の足掛かりとなり、佐藤の2ゴールは素晴らしい瞬間への極上のスパイスとなった。