明治安田J2リーグの2025シーズンが終盤戦に突入している。今シーズンは2度の移籍期間もあり、シーズン中にどのチームも補強を行った。今回は、データサイト『transfermarkt』のJ2クラブの総市場価値をランキング形式で紹介する。※市場価値やスタッツなどのデータは10月7日時点。[2/5ページ]
19位:ブラウブリッツ秋田
【写真:Getty Images】
クラブ市場価値:500万ユーロ(約8億5000万円)
最も市場価値の高い選手:佐藤大樹(35万ユーロ/約5950万円)
2020年にJ3で圧倒的な強さを見せて優勝を果たし、悲願のJ2昇格を勝ち取ったブラウブリッツ秋田。今季は昇格から5年目を迎え、クラブとしてJ2定着の道を歩んでいる。
チーム総市場価値は500万ユーロ(約8億5000万円)とJ2では下から2番目に位置するが、その中で残留し続けているのは特筆すべき点だ。
今季のリーグ戦は開幕2連勝と最高のスタートを切ったが、直後に4連敗を喫するなど好不調の波が激しい序盤戦となった。
しかし、その後はチームとして持ち直し、勝ち点を着実に積み重ねてきたことで、今季の残留はすでに現実味を帯びている。
7月には、それまで23試合で9得点を挙げ、市場価値も45万ユーロ(約7766万円)まで上昇していた小松蓮が、ヴィッセル神戸へと移籍。大きな痛手と思われた。
それでも、得点源を失う形にはなったが、秋田は特定の選手に依存しないスタイルで迫力ある攻撃を継続している。
一方で、課題は守備にある。今季はリーグワースト4位となる49失点を喫しており、安定感を欠いているのが現状だ。
思い返せば、J3を制した2020年には34試合でわずか18失点という圧倒的な守備力を誇っていた。
かつての堅守を取り戻せるかどうかは、クラブが次なるステップへ進む上で避けて通れないテーマだろう。