明治安田J2リーグの2025シーズンが終盤戦に突入している。今シーズンは2度の移籍期間もあり、シーズン中にどのチームも補強を行った。今回は、データサイト『transfermarkt』のJ2クラブの総市場価値をランキング形式で紹介する。※市場価値やスタッツなどのデータは10月7日時点。[2/5ページ]
14位:愛媛FC
【写真:Getty Images】
クラブ市場価値:579万ユーロ(約9億8430万円)
最も市場価値の高い選手:深澤佑太(35万ユーロ/約5950万円)
クラブ市場価値ランキングで14位となったのは、現在リーグ最下位に沈む愛媛FCだ。
チームの総市場価値は579万ユーロ(約9億8430万円)と中位水準にあるものの、その数字が成績に直結しているとは言い難い。
2023年にJ3で優勝を果たし、2年ぶりにJ2の舞台へ復帰した愛媛。昇格初年度となった昨季は17位でなんとか降格を免れたが、今季は3勝11分け18敗で最下位に沈む。
2年連続での残留を目指す戦いは、厳しさを増している。
最大の課題は守備にある。リーグワーストとなる57失点を喫しており、試合を通じて安定感を欠く場面が目立つ。
ディフェンス陣の総市場価値は100万ユーロ(約1.7億円)に届かず、J2で唯一の90万ユーロ台の数字となっている。数字が示す通り、選手層の薄さと経験不足は深刻だ。
攻撃面も状況は厳しい。ここまでの総得点は31にとどまり、リーグワースト4位を記録。
決定力不足に加え、チャンスクリエイト数は19位、ゴール期待値は最下位と、ゴール前に至るまでの過程から苦戦しているのが実情だ。
今季初勝利を挙げるまでに10試合を要したチームは、シーズン序盤から苦しい戦いを強いられ続けてきた。
第31節の大分トリニータ戦でおよそ3か月ぶりの白星を手にしたものの、依然として残留への道は険しいものになっている。
残留争いの土俵際で、チームとしてどこまで踏ん張れるか。残り試合はクラブの未来を左右する正念場となる。