明治安田J2リーグの2025シーズンが終盤戦に突入している。今シーズンは2度の移籍期間もあり、シーズン中にどのチームも補強を行った。今回は、データサイト『transfermarkt』のJ2クラブの総市場価値をランキング形式で紹介する。※市場価値やスタッツなどのデータは10月7日時点。[4/5ページ]
12位:水戸ホーリーホック
【写真:Getty Images】
クラブ市場価値:590万ユーロ(約10億300万円)
最も市場価値の高い選手:西川幸之介(45万ユーロ/約7650万円)
J2在籍25年目を迎えた水戸ホーリーホックが、クラブ市場価値ランキングで12位となった。
総市場価値は590万ユーロ(約10億300万円)と中位水準だが、その数字を上回る戦いぶりを見せている。
中でも、攻撃陣の好調が今季の躍進の原動力だ。リーグ2位となる50得点を記録しており、その中心にいるのがFW渡邉新太だ。
キャリアハイとなる13得点を挙げ、自身の市場価値も40万ユーロ(約6900万円)まで上昇した。まさに絶対的なエースとしてクラブを牽引してきた。
しかし、9月20日のいわきFC戦で右膝内側側副靭帯損傷の重傷を負い、戦線を離脱。シーズン終盤に向けて大きな痛手となった。
さらに、今季7得点を挙げブレイクを果たした齋藤俊輔も、現在チリで行われているFIFA U-20ワールドカップの日本代表メンバーに選出されており、戦列を離れている。
得点源を欠く今、他の選手たちの奮起が欠かせない状況だ。
一方で守備面ではリーグ屈指の安定感を誇る。
ディフェンス陣の総市場価値は200万ユーロ(約3億4500万円)と高水準で、失点数は徳島ヴォルティスに次いでリーグ2位の少なさを誇る。
攻守両面でバランスの取れたチームへと進化を遂げている。
クラブ史上まだ一度も実現していないJ1昇格。その悲願が、ついに現実味を帯び始めている。
水戸ホーリーホックの戦いから目が離せない。