サッカー日本代表は10日、パナソニックスタジアム吹田でパラグアイ代表とテストマッチを行い、2-2に終わった。この一戦について、日本サッカーに精通するイングランド人ライターのショーン・キャロル氏に随時話を聞いた。(語り手:ショーン・キャロル)[3/6ページ]
失点は「瀬古歩夢だけの所為ではないと…」
――17分、日本の最初のCKです。ここまでの日本の印象はどうですか?
「立ち上がりは『普通』でした。ビルドアップは悪くなかったですが、『良い』とは言えませんでした。守備もあまり安定していなかったです」
――21分、パラグアイに先制されました。ミゲル・アルミロンのゴールです。
「簡単にやられましたね。やはりディフェンスが安定感を欠いています」
――瀬古は以前から対応が不安定だと言われていましたが、その点についてはどうですか?
「瀬古だけの所為ではないと思いますね。ディフェンス全体、チーム全体の守備の意識がちょっと甘かったと思います」
――26分、日本が同点に追いつきました! 小川のシュートをGKフェルナンデスが弾き切れませんでした。
「珍しいゴールシーンでしたね。すごいシュートでした! 少し『昔のサッカー』のゴールみたいでしたね。イングランドの80年代のサッカーを思い出しました!」
――80年代のイングランドは、今のようなゴールシーンが多かったんですか?
「今のようなゴールシーンが多くあったかどうかがわからないですが、小川のシュートのような“パワフル”なシュートや“意外性のある”ゴールが現代サッカーに比べると多くあった印象です」
――1点取られてからは、危ないシーンはほとんどないですね。
「同点にした後、攻撃はより機能していますし、守備も安定してきました。
――中村は、不在の三笘薫に代わってアピールしたいところですね。
「そうですね。でも、中村も代表での成績も非常に良く、森保一監督も彼の特徴を良くわかっていると思います」
――すぐに同点にできて良かったです。
「良いリアクションでした。何もないところからゴールを生み出した小川に感謝です!」