明治安田J1リーグは終盤戦を迎えている。今季も若手のブレイクやベテランの躍動など、Jリーグでは様々な光景が見られたが、高齢化が進むクラブのサポーターは、これからのクラブの行き先に少し不安を抱いているかもしれない。今回は、平均年齢が高いクラブをランキング形式で紹介する。[3/5ページ]
3位:浦和レッズ

【写真:Getty Images】
平均年齢:28.4歳
最年長選手:西川周作(39歳)
リーグ順位:8位(14勝10分9敗)
今年6月に行われたFIFAクラブワールドカップの出場権を獲得した浦和レッズは、莫大な資金力を武器に昨年から大型補強を敢行。20代後半の即戦力選手たちを多く獲得し、中でも金子拓郎やマテウス・サヴィオはチームの柱となっている。
一方で、昨季フリー移籍で獲得した原口元気は全くと言っていいほど活躍する姿を見せることが出来なかった。サポーターと衝突する一幕も見られるなど、精彩を欠いた元日本代表は半年の在籍でチームを離れている。
原口に限らず、現在の浦和は、チームの屋台骨を支えていくはずのベテラン攻撃陣が不振だ。
チアゴ・サンタナや中島翔哉といった、Jリーグや欧州で驚異となってきた選手たちが活躍できない現状は、クラブにとっても誤算だったかもしれない。
夏の移籍市場では、こちらもベテランFWのイサク・キーセ・テリンを獲得しているが、同選手はJリーグに適応できるだろうか。
それでも、中盤、最終ラインには30歳以上の選手はほとんどおらず、安定した守備強度を維持している。
30歳のマリウス・ホイブラーテンとサミュエル・グスタフソンの両外国人も、毎試合圧巻のパフォーマンスを披露しており、攻撃陣に強力な選手を据えることが出来れば、再び優勝争いに割り込んでいくことも可能なはずだ。