明治安田J1リーグは終盤戦を迎えている。今季も若手のブレイクやベテランの躍動など、Jリーグでは様々な光景が見られたが、高齢化が進むクラブのサポーターは、これからのクラブの行き先に少し不安を抱いているかもしれない。今回は、平均年齢が高いクラブをランキング形式で紹介する。[4/5ページ]
2位:名古屋グランパス

【写真:Getty Images】
平均年齢:28.9歳
最年長選手:武田洋平(38歳)
リーグ順位:15位(10勝9分14敗)
名古屋グランパスは、ベテランに頼り切ったサッカーから脱却しなければならない。
現在リーグ15位と、一向に回復の兆しを見いだせないままリーグ終盤を迎えた名古屋。シュミット・ダニエルや浅野雄也など、実力者たちを多く補強したうえで、残留争いに巻き込まれてしまったことは、今後改善していかなければならない明確な課題である。
しかし、名古屋はこの低順位以外にも変革していかなければならない問題を抱えている。それが選手の高齢化だ。
最年長選手の武田洋平をはじめ、14人の30代を越えた選手が在籍しているが、そのうちの10人が1000分以上に出場している。稲垣祥に至っては、ボランチという運動量が必要なポジションでありながら、全試合フル出場という酷使ぶりだ。
結果が伴っているのであれば、このベテランの偏重起用にも価値があるだろう。しかし、現状チームはこの順位に沈んでおり、抜本的な改革は避けられない。
それでも、名古屋には明るい兆しもある。
ピサノ・アレックス幸冬堀尾や森壮一郎といった10代の若手がJリーグの舞台で目覚ましい活躍を見せているのだ。名古屋は彼らを軸に据えたチーム作りをしていかなければならないだろう。