「オリジナル10」としてJリーグで戦い、数々のタイトルを勝ち取ってきた関西の名門、ガンバ大阪。何度も黄金期を築いてきた同クラブの歴史で、最も強さを発揮したシーズンはいつになるのだろうか。今回は、圧倒的な成績を残したチームを、当時のフォーメーションとともに振り返る。[3/5ページ]
2005シーズン

ガンバ大阪、2005シーズンの基本フォーメーション
監督:西野朗
主な獲得タイトル:J1優勝
ガンバ大阪にとって2005シーズンは、クラブ史上初めてタイトルを獲得した「黄金時代の幕開け」ともいえる伝説的なシーズンとなった。
2002年に西野朗がクラブの監督に就任して以降、ガンバは攻撃的なサッカーを理想に掲げ、優勝争いに加わるようなクラブに成長してきた。
前年の2004シーズンは、リーグ上位でタイトルを争っていたものの、無冠に終わることに。
それでも、遠藤保仁や大黒将志などの日本代表組や、フェルナンジーニョという頼れる外国人選手などタレントは勢ぞろいで、タイトルは手の届くところまで来ていた。
そんな中、クラブは優勝へのラストピースとしてGKの藤ヶ谷陽介と、大黒と2トップのコンビを組むアラウージョを補強している。
シーズン序盤こそチームが完全にフィットしきっていない中で、勝ち点3を取りこぼす試合もあった。
それでも中盤になると、リーグ戦6連勝を記録するなど攻撃陣が爆発し、第22節終了時点で首位に躍り出ることに成功。タイトルが着実に近づいて来た。
しかし、疲れからかシーズン終盤にかけて敗戦する試合が増えると、優勝争いも激化。最終節時点で2ポイント差に5チームがひしめく大混戦となった。
こうして迎えた最終節、リーグ2位のガンバは川崎フロンターレに勝利し、リーグ首位のセレッソ大阪の結果を待つことに。
すると、セレッソが引き分けたことでガンバがトップに立ち、大逆転でリーグ優勝をつかみ取ったのだ。
リーグMVPには、リーグ戦33ゴールで得点王に輝いたアラウージョが選出。この年のガンバはリーグ総得点82を記録し、その後の攻撃的な「西野ガンバ」を印象付けた。
●基本フォーメーション
▽GK
藤ヶ谷陽介
▽DF
山口智
宮本恒靖
シジクレイ
▽MF
遠藤保仁
橋本英朗
二川孝広
渡辺光介
フェルナンジーニョ
▽FW
大黒将志
アラウージョ