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J1 2か月前

ギリギリだった? Jリーグ、歴代優勝クラブの勝率ワーストランキング1~5位。激しい競争に勝ったのは?

 2025シーズンの明治安田J1リーグが終盤に差し掛かっている。今季も多くの激闘が繰り広げられ、順位の変動も度々見られている。戦力の拮抗はあまたの興奮を生み出し、前評判を覆す躍進を見せるチームもその都度現れる。今回は、歴代優勝クラブの中で最も苦戦した、すなわち勝率が低かったチームをランキング形式で紹介する。※公平を期するため、2ステージ制のシーズンは除外。勝率で並ぶ場合は負け試合の多い方を、それでも同格の際には得失点差が小さい方を上位とする。成績などは『Transfermarkt』を参照[3/5ページ]

3位:ヴィッセル神戸(2024年)

武藤嘉紀 ヴィッセル神戸
【写真:Getty Images】

勝率:55.3%
成績:38試合21勝9分8敗(得失点+25)

 2023シーズン、アンドレス・イニエスタの負傷離脱によりポゼッション主体のサッカーから、強度の高いスタイルに移行したヴィッセル神戸。

 10番の大迫勇也をはじめ、武藤嘉紀や山口蛍のような攻守にインテンシティを発揮できる選手が力を示した。

 この年の神戸はほとんどの時間を首位で過ごし、盤石の強さを見せた。最終勝ち点「71」は、2位の横浜F・マリノスを7ポイントも突き放している。

 同年と打って変わって、2024シーズンは苦戦することになった。

 神戸が苦しんだというより、多くのサッカーファンにとっては“FC町田ゼルビアの台頭”という形で記憶に刻まれているかもしれない。

 2023年のJ2を制し、史上初のJ1挑戦へ乗り込んだ町田は、破竹の勢いで鹿島アントラーズや川崎フロンターレを撃破。

 リーグ前半戦終了時には首位に立ち、昇格の原動力となった平河悠らに加え、昌子源やイブラヒム・ドレシェヴィッチなどの新加入組も大いに躍動した。

 その後も首位をキープし続けたが、平河がブリストル・シティに移籍し、柴戸海が左膝軟骨損傷で離脱すると、チームに暗雲が立ち込める。

  サッカー日本代表の相馬勇紀や中山雄太らが加入するも勢いを取り戻せなかった町田に対し、神戸は前年に引き続き大迫や武藤がチームをけん引。

 その差は終盤に差し掛かるにつれて縮まり、最終節には神戸と町田、サンフレッチェ広島に優勝の可能性が残された。

 町田は鹿島に1-3で敗れ、神戸は湘南ベルマーレに3-0で勝利。武藤はこの試合でもゴールをあげ、シーズン終了後にはJリーグ最優秀選手賞が贈呈された。

 神戸が2024シーズンに首位に立った回数は、最終節を含めて「6」。最後まで虎視眈々とJ1優勝を狙い続けた結果、史上6クラブ目となる連覇を達成した。

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