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J1 2か月前

ギリギリだった? Jリーグ、歴代優勝クラブの勝率ワーストランキング1~5位。激しい競争に勝ったのは?

 2025シーズンの明治安田J1リーグが終盤に差し掛かっている。今季も多くの激闘が繰り広げられ、順位の変動も度々見られている。戦力の拮抗はあまたの興奮を生み出し、前評判を覆す躍進を見せるチームもその都度現れる。今回は、歴代優勝クラブの中で最も苦戦した、すなわち勝率が低かったチームをランキング形式で紹介する。※公平を期するため、2ステージ制のシーズンは除外。勝率で並ぶ場合は負け試合の多い方を、それでも同格の際には得失点差が小さい方を上位とする。成績などは『Transfermarkt』を参照[4/5ページ]

2位:鹿島アントラーズ(2008年)

小笠原満男 鹿島アントラーズ
【写真:Getty Images】

勝率:52.9%
成績:34試合18勝9分7敗(得失点)

 2007シーズンから前人未到の3連覇を成し遂げた鹿島アントラーズ。いずれの年も“常勝軍団”としての強さを遺憾なく発揮したが、勝率において2008年は苦労したシーズンだった。

 とはいえ、今回のランキングでワースト2位のチームにそぐわない勝負強さを随所で見せている。

 リーグ第10節で川崎フロンターレに2-3で敗れると、チームは6位に転落。この時点ではドラガン・ストイコビッチ監督が新指揮官に就任したばかりの名古屋グランパスや、前年にAFCチャンピオンズリーグ(ACL)を制した浦和レッズなどに遅れを取っていた。

 しかし、このときの鹿島は“負けなかった”。

 この年は最低順位も6位を下回らず、大崩れせずに安定した戦いを披露していた。

 リーグ終盤にはペリクレス・シャムスカ監督率いる大分トリニータに首位の座を譲ることもあったが、同クラブは我慢比べのようなラストレースに競り勝っている。

 最終10試合で、当時の鹿島が黒星を喫したのは第30節・FC東京戦(2-3で敗北)のみ。

 最終節までリーグタイトルを争った川崎と名古屋の追随を許さず、翌シーズンの3連覇に繋げていった。

 鹿島の鬼気迫る強さは、この年に行われたACLのレギュレーション変更も影響しているかもしれない。

 日本からの出場枠が拡大され、J1上位3チームと天皇杯優勝クラブが翌シーズンのトーナメントに参加できた。

“これ以上負けられない”という気迫すら感じられる常勝軍団の勇姿は、むしろ52.9%という数字に表れている。

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