欧州各国リーグで2025/26シーズンが開幕してからおよそ2ヶ月あまりが経過した。成績が伴っていないクラブでは監督の解任を決断し始めても不思議ではない時期に差し掛かっているが、解任が目前と迫っている監督は誰だろうか。今回は思うような結果が出ず苦しみ、解任の噂が出ている5人の監督を紹介する。(成績は10月23日現在)[5/5ページ]
パウル・シモニス(ヴォルフスブルク)
【写真:Getty Images】
生年月日:1985年2月14日
今季リーグ戦成績:7試合1勝2分4敗(15位)
パウル・シモニスは、昨季まで指揮を執ったゴー・アヘッド・イーグルスで快挙を達成した。
AZとのKNVBカップ決勝でPK戦の末に勝利。クラブに90年ぶりとなるタイトルをもたらし、2025/26シーズンのUEFAヨーロッパリーグ(EL)出場権も獲得した。
この快挙達成が評価され、今夏にラルフ・ハーゼンヒュットル前監督の後任が不在だったヴォルフスブルクの新監督に招聘された。
ところが、開幕7試合で1勝2分4敗と大きく負け越し。
ハイデンハイムとの開幕戦こそ勝利したが、それ以降の6試合で未勝利が続いており、直近は4連敗とさらに状況は悪化している。
特に厳しいのが直近の2試合だ。代表ウィーク前のアウクスブルク戦で1-3の敗戦を喫すると、準備期間を経てホームで迎えた代表ウィーク明けのシュツットガルト戦で0-3の大敗。
この敗戦でホーム戦は昨季から数えて12試合未勝利とサポーターに勝利を届けることができていない。
その中でシモニス監督の手腕には疑問の声が上がっている。
後ろに重心を構えた守備的な戦い方を選択しながら失点が重なっており、現状は大きな改善が見られない。
イェスパー・リンドストロームやパトリック・ヴィマーら前線の選手に怪我人が多いのも事実だが、シモニスには監督としてのプランの再構築が求められる。
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