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J1 1か月前

クラブ崩壊の原因…。Jリーグ、歴代ハズレ外国人監督10人。サポーターを失望させた迷将たち【Part1】

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

 これまで多くの外国人監督がJリーグクラブを率いてきた。チームを成功へと導いた名将もいれば、その一方でクラブを混乱や崩壊の危機に直面させた指揮官もいる。今回は、Jリーグで指揮を執りながらも、期待に応えられず残念な結末を迎えた外国人監督を紹介する。[2/5ページ]
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レネ・ヴァイラー(鹿島アントラーズ/スイス)

【写真:Getty Images】

生年月日:1973年9月13日
在籍期間:2022年2月~同8月

 ニュルンベルクやアンデルレヒトなど、欧州の複数クラブを率いたレネ・ヴァイラーは、鹿島アントラーズ史上初となる欧州出身監督として迎え入れられた。

 Jリーグ開幕当初からブラジル路線を貫いてきたクラブだけに、この方針転換は大きな注目を集めた。

 新型コロナウイルスの影響で入国が遅れたヴァイラーは、YBCルヴァンカップの大分トリニータ戦で初めてベンチ入りを果たす。

 初陣こそ3-3のドローに終わったものの、直後のリーグ戦では湘南ベルマーレを2-1で下し、ここから怒涛の公式戦4連勝を飾ると、サポーターの期待も一気に高まっていく。

 上田綺世と鈴木優磨による強力2トップの破壊力を最大限に活かしたロングボール主体の戦い方は、多くのチームにとって脅威となり、一時はリーグ首位にも立つ快進撃を見せた。

 しかし、得点源だった上田の海外移籍や守備陣の不安定さがチームに影を落とし、夏場に入ると常勝軍団は次第に失速する。

 第23節の横浜F・マリノス戦、続くサンフレッチェ広島戦で連敗を喫すると、広島戦の翌日に双方合意による契約解除が発表された。

 公式戦では16勝8分け6敗と数字上は悪くない成績を残したものの、リーグ戦で約1か月勝利がない状況が決定打となった。

 わずか半年余りでの退任について、当時フットボール・ディレクターを務めていた吉岡宗重氏は「チームマネジメントの手法や選手評価の基準に相違があった」と説明している。

 勝利を義務付けられる鹿島において、結果主義の厳しさを物語る退任劇となった。

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