1993年に開幕したJリーグでは、数多くの外国人選手がプレーしてきた。見事な活躍をしてクラブの目標達成や発展に貢献した助っ人がいるが、期待に応えられず、ほとんどピッチに立つことなく日本を去った選手も少なくない。今回は、横浜F・マリノスで活躍できなかった外国籍選手を6人紹介する。※成績は横浜F・マリノス在籍時のもの。[2/5ページ]
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FW:アブデルジャリル・ハッダ(元モロッコ代表)
【写真:Getty Images】
生年月日:1972年3月21日
在籍期間:2000年
Jリーグ成績:なし
アブデルジャリル・ハッダは、横浜F・マリノスの歴史で最も不思議な補強と言える選手かもしれない。在籍期間は、わずか4日だった。
モロッコ代表として1998年のFIFAワールドカップ(W杯)フランス大会で2得点を記録したハッダは、2000年にスポルティング・ヒホンから期限付き移籍でマリノスに加入した。
驚異の身体能力に加えて両方の足を使いこなせるストライカーで、新エース候補と期待されていたが、加入発表からわずか4日で退団が発表された。
理由については、オズワルド・アルディレス監督の好みではなかったなど、当時様々な憶測があったものの、はっきりとしたことは分かっていない。
ハッダのマリノス加入が決まったのは28歳で、キャリアの全盛期であることが想像できる時期だった。
2000年といえば、中村俊輔がJリーグ最優秀選手賞を受賞したシーズンであり、ハッダと破壊力のある攻撃を夢見たファンが多かったはずだ。