2025シーズンのJリーグも終盤に差し掛かっている。この時期の大一番のひとつに、JリーグYBCルヴァンカップの決勝戦がある。「Jリーグヤマザキナビスコカップ」時代から熱戦が繰り広げられ、歴史としてはリーグ本編よりも長い。今回は、同トーナメントの決勝戦において最も観客数を集めたビッグマッチをランキング形式で紹介する。※『J. League Data Site』で参照できる1999年以降が対象。[1/5ページ]
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10位:浦和レッズ対柏レイソル(2013年)
観客数:46,675人
開催地:国立競技場
2013年のJリーグカップ(Jリーグヤマザキナビスコカップ)決勝には46,675人が詰めかけた。
対戦カードは浦和レッズ対柏レイソル。2度目の同トーナメント制覇を目指すチーム同士の戦いは、終始緊張感の漂う好ゲームとなった。
前半アディショナルタイムに、柏が工藤壮人のゴールにより先制。後半は浦和も負けじと猛攻を仕掛け、阿部勇樹や柏木陽介らがゴールに迫る。
試合終了間際に興梠慎三がネットを揺らしたが、直前のプレーにファウルがあったとされ、取り消しとなった。
この結果、柏が1点を守り切り、2度目の栄冠に輝いた。
試合前はキャプテン・大谷秀和の出場停止や守備陣に続出した怪我人が不安視されていたが、谷口博之を急造センターバック(CB)として起用するなどで対応。総力戦でトロフィーを勝ち取った。
決勝点を奪った工藤は大会MVPに輝き、リーグ戦19得点をあげる好調っぷりをカップ戦でもアピール。この年の同選手は公式戦21ゴールを記録しており、結果としてキャリアハイの活躍を見せた。
ネルシーニョ監督体制のもと、柏は2011年のJ1優勝から3年連続で国内3大タイトルを獲得。2010年のJ2制覇も含めれば4シーズン連続で栄冠に輝いており、屈指の強さを誇った。
なお、会場となった国立競技場は翌年から建て替えのための取り壊しが決まっており、同カップ戦のファイナルが行われるのはこの試合が最後となった。
